警察による取り調べの可視化を訴える、日本弁護士連合会のとてもクリエイティブで端的なクリアファイルの広告
【投稿日:2014/01/18】
【カテゴリー:その他のグラフィックデザイン】
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この広告のスマートさには、少しビビってしまいました…。
警察による取り調べ時における自白の強要、無理やりな取り調べによって、無実の罪を着せられている人がいる。
そんな状況を、値段の安いクリアファイルを使っての広告で、非常に上手く表現しています。
Twitterの本気の発想(@Honki_Honki)氏のツイートから。
挟んだ書類を外してみると…
取り調べ可視化を訴える日弁連の秀逸なクリアファイル pic.twitter.com/FYcvlYf2vY
— 本気の発想 (@Honki_Honki) 2014, 1月 17
紙を挟んだ状態のメッセージは『私がやりました…』なのですが、紙を取り出すとメッセージは『私の叫びが無理やりねじ曲げられました…』に代わります。
これは表面と裏面(中の面)側の2ヶ所に分けて印刷をする事で、紙を挟んだ時の見え方が変わる事を活かした広告ですが、たったそれだけの事で、中身が見えるようにする(取り調べの可視化を行う)事で、真実が見えてくるんです!という訴えが、端的に伝わってくる広告になっています。
警察も、そんな無理な取り調べをしている人ばかりではないはずですし、立派な志を持たれている方も沢山いらっしゃると思います。
でも自白の強要の結果、自殺されてしまう被害者の方や、警官の不祥事なども、よくメディアに取り上げられている事も事実。
そんな状況の中、警察が悪い!という立ち位置で訴えるのではなく、取り調べの可視化を進めるだけで、無駄に被害者を増やさずに済むんですよと、スマートに訴えている所が非常に上手いと感じます。
うーん、とってもクリエイティブ…素晴らしい。
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