アルコール依存症は誰かを、そしてあなた自身を殺してしまいかねませんよ、という内容をシンプルに訴えるポスター広告
【カテゴリー:ポスター】
アルコール依存症の恐ろしさを伝えて、アルコール依存症の患者や被害者を減らそうというアメリカの団体:AA(Alcoholics Anonymous)による秀逸なポスター広告をご紹介します。
アルコール依存症は本人だけでなく、周りの家族や友人も不幸にしてしまう病気です。日本にも全日本断酒連盟のような団体もあるほどで、飲み過ぎや依存は悪い事と分かっていても、世界中の国々でこうしたアルコール依存症患者を立ち直らせる団体があるほど、その患者は多いもの。
そんなアルコール依存症の怖さを突きつけるAA(Alcoholics Anonymous)による広告は、拳銃に弾丸を込めている所を表現したとてもシンプルなもの。
(via: I Believe in Advertising )
でもよくよく見てみると、弾丸がアルコールの詰まった瓶になっている事に気付きます。
アルコールがなみなみと入っていて、なおかつ全ての弾が込められている表現にする事で、撃ちすぎ(飲み過ぎ)は自分だけじゃなく、誰かを殺してしまう確率を跳ね上げてしまうんですよ、と示唆しているかのようです。込められた弾が1発だけで、しかも少量しか瓶の中に入っていなければ、死ぬ確率も少ないんだから、まだまだ飲めるじゃないかとなってしまいますよね…。
ベロンベロンに酔っぱらって醜態を晒す人や、家族に迷惑をかける様を描く事は、恐らく誰しもが思いつくのでしょうけれど、無駄な要素を削ぎ落としていったこの表現はなかなか思いつきそうに無い、そんなクリエイティブなポスター広告ですね。
Advertising Agency: G&E, Canada
Creative Director/ Art Director: Erin Edwards
Creative Director/ Copywriter: Gaby Makarewicz
Photographer: Ian Pool
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