荒地・未舗装路・泥地のそれぞれに1つの車輪で対応できる、新しいホイールのコンセプトが面白い

荒地・未舗装路・泥地のそれぞれに1つの車輪で対応できる、新しいホイールのコンセプトが面白い

発展途上国では今でも未舗装路だけでなく、荒地や泥地も多いのが現状です。そこで暮らす人々は車を買えない人が多く、水を確保するために水の入ったバケツを何キロも歩いて運んだり、また行商へ行くために、頭の上に大きく重い荷物を乗せて運んだりしています。

今回ご紹介するホイール:『 Roadless 』は、ロンドンにある美術大学の名門:RCA(ロイヤル カレッジ オブ アート)の学生であるAckeem Ngwenya氏の考案した、荒地・未舗装路・泥地にも1つの車輪で対応できる、新しいホイールのコンセプトモデルです。

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色んな悪路を走破できるホイール:Roadlessの問題解決法は驚くほどシンプル。原理は車を上げる時に使うパンタグラフジャッキの考え方で、ホイールの幅を狭くするとタイヤの直径が大きくなり、凹凸の激しい荒地に適したタイヤとなり、ホイールの幅を太くするとタイヤの直径が小さくなり、ぬかるんだ泥地に適したタイヤへと可変するというもの。

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地面と接触するタイヤについては、今の案だとかなりの伸縮性を持たせなければならないため、普通のゴムでは難しいでしょうが、ゴム以外の素材にしたり、タイヤをリボンの様な帯状のものを使うと上手く解決できるのかも知れませんね。手押し車やリアカー、自転車など様々なタイヤを持つ乗り物へ転用できるアイデアなので、ローコストに実現できると良いですね。

コンセプトを表現した映像もありますので、ご覧ください。2分23秒の映像です。

(via: ‘Roadless’: Ackeem Ngwenya’s Amazing All-Terrain Shape-Shifting Wheel Design – Core77 )

実際にアフリカの農村で育ったNgwenya氏にとっては、未舗装路や悪路でも使えるタイヤやホイールを考える事は、一番身近な問題解決だったのかも知れませんね。

6月に卒業する予定だったNgwenya氏は、資金難のためにこのプロジェクトを継続する事はおろか、学位を取得しての卒業さえ出来ない状態に陥っているそうで、現在クラウドファンディングの1つであるIndieGogoで資金調達を図られています(現在残り日数3日)。


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